建築資材の大手商社、ナイス株式会社様の岡山市場での展示会に出展しました。
関心の高かったもの、また現場で感じた木材トレンドについてお話します。お越しいただきました皆様、誠にありがとうございました。
〇森庄ブースの様子
〇和室用材から和モダンな木の使い方の提案
弊社は年間~6回ほど、このようなBtoBの展示会に出展しています。商社であるナイス株式会社様が主宰し、材木屋さんと工務店さんが建築に使うための木材を仕入れに来られる展示会です。
毎年出展していますが、今年は木の可能性(遊び心)を引き出すブースを意識してレイアウトしました。木は本当に様々な姿を見せてくれますね、ものづくりしていても楽しいものです。皆さんはこの写真の中で木になるものございましたでしょうか。
売れ行きは、桧化粧梁、磨き丸太、床柱、和室用材の天井板、杉板、杉赤身竿などの引き合いをいただきました。ありがとうございました!
トレンドは、繊細な白木(白っぽい木)
写真/香川県 石田工務店様
上品で繊細な白木は日本の象徴
私が感じているトレンドについてお話します。木材の流行る色味は景気を反映するとよくいわれています。景気が良い時はゴージャスで高級感のある「ブラックウォールナットやチーク」。景気の後退感がある時は白っぽい「カバやサクラ、アカシア」などが人気となることが多いと思います。(パナソニックさんやダイケンさんといったメーカーさんのデザインも、トレンドによって変わっていきますよ)。最近はアカシアやサクラなど比較的安価で明るめの色味のものが人気の印象です。
その中で最近存在感を表しているのが「日本の白木(主に桧)」です。
※上記に書いたのは全て海外からの木材です
▶なぜ流行りつつあるのか?
見た目がスッキリシンプルかつ上品だからが一番の理由ではないかと思います。また木質化された建物が公共建築物を中心に増えており、「木材」を目にする機会が増えてきている要素もあるのではないでしょうか。日々の生活の中で見た身近なところの印象の中で、家に取り入れるならすっきりとしたデザインでシンプルなもの・・・といった流れではと考えています。
今後関西では万博を含め、様々なプロジェクトが木造/木質で動いていくそうです。時間はかかりますが、日本の木の良さがより再認識されるかなと思いますね。
これからお家づくり、店舗づくりをされる皆様へ
世の中には多くの「素材」がございます。その素材をどう活かすか、ということが当たり前ですが問われてきますね。改めて木材とどういうものか、というのを最後に記しておきたいと思います。
木材の特徴としてはまず石油、鉄などと異なり、持続的再生産が可能な材料です。さらに、「軽くて強い」「ショックを和らげる」「熱を伝え難く、温もりがある」「調湿作用を持つ」「暖かい色、美しい模様を持つ」「光をマイルドにする」「肌触りがよい」「快い香りを持つ」このほか 「加工し易い」「材料の加工・製造エネルギが少ない」「最終的には微生物によって分解され、焼却しても高温なら有害なガスなどは発生せずに無公害である」などがあげられます。
樹木は大気中のCO2 と水から太陽エネルギ-によって構成成分が合成され、細胞の分裂、細胞壁の形成によって成長します。そのため伐ったら植えるというサイクルによって木材は持続的に利用できます。
しかし実際のところ、日本国内では伐ったら植えるサイクルが回っている地域はほんの僅かです(全体では3割ほどしかありません)
様々な理由からそうなっているのですが、森庄では地に足をついて長期計画で森づくりを進めていますのでご安心ください。
まとめの一言
適材適所・適地適木
皆さんと一緒に木を選ぶ自由と喜びを共にしていきたいと思います。ご覧いただきありがとうございました。
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