<News> ウッドデザイン賞2021受賞

受賞内容(2点)

〇ヒノキ曲がり梁/森庄銘木産業㈱

〇「自分ちの森」を知る第一歩 若手林業家と巡る森林ツアー/森本達郎(森庄銘木産業㈱専務)通称森庄ツアー



●ウッドデザイン賞は、木で暮らしと社会を豊かにするモノ・コト を表彰し、国内外に発信するための顕彰制度です。全191点(奈良県内4点)が受賞した。弊社からは林業家ならではの視点で、今まで価値の低いとされてきたヒノキの根曲がり材を自社の磨き丸太製造・土壁天然乾燥技術で商品化した「ヒノキ曲がり梁」がソーシャルデザイン部門建材分野で受賞。また数多く存在する林業課題(社会課題)にアトツギとしての視点で森林のガイドツアーを行う「自分ちの森を知る第一歩 若手林業家と巡る森林ツアー」が同部門コミュニケーション分野で受賞した。


●ウッドデザイン賞に応募した背景(ヒノキ曲がり梁)


持続可能な森づくりのために、森に対して関心を惹くような取り組みを広く知ってもらうべく応募した。林業に携わる中で思うことの1つに「無駄遣いをしない」という意識がある。我々は創業1927年以来林業と銘木づくりに取り組んできた。その中で、木の歩留まりが高い磨き丸太や銘木は無駄を最大限少なくして、自然の力を利用しながら仕上げるエコ建材である。 しかし森の中にはまだまだ利用されない部分があり、自社林業班と連携しながら根曲がりのヒノキの化粧梁を製造することができた。樹皮は磨き丸太仕上げとし、光沢ある表面が他の建材との差異を生んでいる。また開発背景として、国産松梁の生産量が松くい虫の影響で激減しており、お客様から木の持つ繊細さ、雄大さを表現できるシンボルとなるような梁を求められていたことも挙げられる。

●ウッドデザイン賞に応募した背景(森林ツアー)


森林への関心が高まる一方で、同世代は「自分ちの森」を知らない。遺産相続の過程で放置される山林は今後も増えるだろう。ツアーの狙いは、参加者が森が自分事として捉えられること。当日は若手林業家のガイドで人工林を歩く。木漏れ日やせせらぎを感じる美しい体験と共に、木の可能性や森の課題について語り合う。


本イベントは、次世代(次々世代)の山林継承を見据えて企画した。いざ相続という時になって初めて山と向き合うのではなく、当事者意識を持つための準備ツアーという点で新規性があると考える。ツアーの最後では対話によって自分自身と向き合うことになる。広義のワークショップともいえる。森林管理が長期的な視点で行われるものならば、その担い手も長期的・段階的に育成されるべきである。全国の若い世代が「自分ちの森」を考える第一歩に。


●需要開拓や取引先との連携の工夫


弊社では間伐の選木段階でヒノキ曲がり梁を収穫することを決めているので、無駄なく林業現場~製造の連携が取れている。山主への還元率も高く、三方良し(山主×山守(弊社)×お客様)の取り組みであると考える。

またお客様への品質を担保するべく磨き丸太仕上げの後、背割りを入れ土壁天然乾燥を行い、木の状態を整えてから出荷している。

化粧梁の選木を目的に工務店様がお施主様と来社するケースも増えてきたが、まだまだ少なく、消費者へのアピールは工夫して行っていきたい。