【旅行レポート】台湾から研修旅行25名受入れ 八斗高級中學様
更新日:11 時間前
林業会社が「旅行業」でつくる海外教育旅行、奈良・宇陀で初実施
台湾の高校生が森林・製材・市場・木造建築までを2日間で体験

奈良県宇陀市で林業・木材業を営む森庄銘木産業株式会社(本社:奈良県宇陀市、代表取締役:森本定雄)は、2026年9月8日(火)・9日(水)の2日間、台湾の「基隆市立八斗高級中學」から25名※の研修旅行を受け入れ、「森林・木造建築研修プログラム」を実施しました。※引率教員を含む
今回の研修旅行は、森庄銘木産業が今年6月に旅行業登録して以降、海外の学校から受け入れた初めての教育旅行です。2024年に立ち上げた「森と学び事業部」と旅行業を組み合わせ、一般的な観光地を巡るのではなく、森林、製材所、木材市場、ものづくり、木造建築を一つのストーリーとして巡るプログラムを企画しました。
奈良での学びのテーマは「長期的な視点で育てる森林」と「木材の高付加価値化」。台湾で木造利用を学ぶ学生たちが、100年という時間をかけて木を育てる吉野林業から、製材、銘木、木材流通、木造建築まで、「一本の木」が森から暮らしへ届く過程を実際の現場で学びました。
学習1 VUTAIで現代の木造施設を知る
9月8日は、宇陀市榛原の木造施設「農と学びの共創拠点 ー宇陀イノベーションセンター『VUTAI』ー」を訪問。宇陀市内のVUTAI(類農園)所有林から伐採・搬出した木材で建てられたという施設の成り立ちや、宇陀の未来に対する思いを学びました。学生の皆さんは梁や柱の構造を注視して建築に関する知識を高めながら、農業の拠点・教育施設としての地域での役割を学びました。



学習2 銘木の価値が生まれる過程
森庄銘木の工場では、磨き丸太や杉皮など、日本の伝統建築にも使われてきた銘木を見学。さらに発想の転換から生まれた銘木の家具やインテリアに触れて、「付加価値」について意見交換をしながら考えました。木材を単に材料として出荷するのではなく、自然素材の特徴を生かしながらどのように価値を高め、建築や暮らしへ届けているのかを学びました。



学習3 良い木を育て、安全な暮らしを守る「山守」の仕事
翌9日は宇陀市内の山林を訪れ、約100年生の適切に管理された吉野杉林と、約40年生の放置林を比較しました。同じ人工林でも、人が長期間手を入れてきた森林と、十分な管理が行われていない森林では何が違うのか。実際に森を歩きながら、光の入り方や木々の状態を観察しました。
日本国内でも、地域の気候やつくりたい木材の形質が違えば、林業の手法も異なります。今回の研修旅行で事前に長野と岐阜を訪れた学生に、奈良で代々森庄銘木が大切にしている視点や考え方を伝える機会となりました。


学習4 高品質な木材の育て方と製材技術
森庄銘木で木材の生産や製材を考える「セーザイゲーム」を実施し、「競り」と「木取り」をゲーム形式で体験しながら、丸太から価値を引き出す製材について学習。吉久製材では実際に製材機での作業を見学し、木を挽くたびに現れる木目の違いを実感。節の位置を確認しながら高級木材を活かす製材技術を学びました。
「木取り」とは?
…木材の木目、節、割れ、反りなどの状態と、作る製品の寸法や用途を確認し、どの部分を、どの向きで、どのように切り出すかを決めること。木材を見極める目利きの経験と製材・加工の技術が求められる。



学習5 木材流通の現場
午後には桜井木材市場・奈良県銘木協同組合を訪れました。木材市場では丸太の競りのデモンストレーションも行いながら、山から搬出された原木がどのように取引されるのかを学びました。製品市場では社寺仏閣に使われる銘木の歴史と稀少性を知るとともに、「奈良の山を守ることは日本文化を守ること」だと改めて学ぶ機会となりました。



最後はVUTAIへ戻り、奈良での2日間、そして9月1日からの日本での研修全体を振り返りました。




参加者の皆さまの感想 (抜粋)
・林業の上流・中流・下流から市場、さらに実際の運営成果まで、とても具体的だった
・原木から最後の製品までの流れについて理解できた
・木は家具を作るだけでなく、もっとさまざまな用途があることが分かった
・ゲームを通してさらに理解でき、より効率的に学べたと感じた
・林業と建築の結びつきについて、より深く理解できた
・次回は実際に競りの様子を見てみたい
・今後また機会があれば、もう一度来たい
アンケート結果(抜粋)|24名回答
後輩にも今回の研修旅行への参加を勧めたい 100%
「建築と森林のつながり」への理解が深まった 95.8%
森から暮らしまでを、地域とともに『学びの旅』へ
今回の研修では、森林、製材、木材市場、ものづくり、木造建築まで、地域にある実際の現場を一つの学びとしてつなぎました。弊社は、林業・木材業の専門性と旅行業を組み合わせることで、地域の産業や人、技術そのものを「学びの資源」として編集し、国内外へ届けていきます。今後も学校・大学・企業などを対象に、森を訪れ、木が暮らしへ届くまでを体験しながら、森林と私たちの未来について考える教育旅行・研修プログラムを展開していきます。




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