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【報告レポート】奥村組様 新入社員研修

  • 5 日前
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更新日:2 日前

奥村組様新入社員研修「森庄ツアー」

建築の源流を歩く ~ 森・木・人をつなぐフィールドツアー ~


2026年6月3日、奥村組様の新入社員53名、引率社員3名の計56名をお迎えし、奈良県宇陀市および桜井市にて「森庄ツアー」を開催しました。


奥村組様新入社員研修「森庄ツアー」
奥村組様新入社員研修「森庄ツアー」



本研修は、建築の材料として日常的に扱われる木材について、その源流である森林から製材、流通、建築利用までを実際に見て学ぶフィールドツアーです。


森庄銘木産業株式会社では、「良い建材は良い森林から生まれる」という考えのもと、建築と森林のつながりを体感できる研修プログラムを企画しています。


今回のテーマは、「建築の源流を歩く~森・木・人をつなぐ~」です。



奥村組様新入社員研修「森庄ツアー」
森庄ツアー特別編 奥村組様フィールドツアー学びの流れ



木材が建材になるまでを現場で学ぶ


当日は、

•吉田製材株式会社

•奈良県銘木協同組合(製品市場)

•桜井木材市場(原木市場)

•森庄銘木産業株式会社

•VUTAI(類農園)

を巡りました。


吉田製材では、工場で製材・加工の現場を見学し、無垢材や不燃木材など木材利用の最前線を目の当たりにしました。研修室では、吉野材の特徴について”木目が細かい””美しい””強い”というキーワードをもとに学びました。木造住宅・木造ビルにも注目の集まる現代において、建築用木材が多くの技術と工夫によって支えられていることを実感する機会となりました。


奥村組様新入社員研修「森庄ツアー」
木材の不燃処理について説明する吉田製材・木村さん


奥村組様新入社員研修「森庄ツアー」
これから不燃処理を施す杉の無垢材

奥村組様新入社員研修「森庄ツアー」
研修室で吉野材の特徴や不燃材について学ぶ




奈良県銘木協同組合(製品市場)では、銘木文化について学びました。日本にはコンビニエンスストアを上回る数の社寺仏閣が存在し、今もその文化を支える木材がつくられています。「吉野の山で、150年前の人が梯子を登って枝打ちをした跡」も見ながら、長い長い年月をかけて育てられた木が、いまの暮らしや建築文化を支える素材として受け継がれていることを知りました。



奥村組様新入社員研修「森庄ツアー」
吉野の木をはじめとする銘木が立ち並ぶ製品市場

奥村組様新入社員研修「森庄ツアー」
銘木とは「自然の歴史と人の技術がつまったもの」と語る奈良銘協・谷口さん

桜井木材市場(原木市場)では、山で伐採された丸太がどのように取引され、木材としての価値が決まるのかを学びました。太さや長さだけでなく、曲がりや年輪、節の有無などによって価格が大きく変わることを知りました。また、木材の価値を見極める「目利き」の技術と、その背景にある森づくりの重要性について理解を深めました。



奥村組様新入社員研修「森庄ツアー」
枝打ちと「節(ふし)」の関係について語る森庄銘木・森本社長

奥村組様新入社員研修「森庄ツアー」
この木が枝打ちされた樹齢10歳頃。「節」は市場で買い手が木の価値を見極めるポイントになる


森林を育てるという視点


午後は森庄銘木の管理する山林にて森林見学を実施しました。

適切に管理された森林と放置林を比較しながら、

•なぜ間伐が必要なのか

•良い木材を育てるために必要な「光・水・風」の循環

•森林が持つ水源涵養機能や防災機能

•生物多様性との関係

について学びました。



奥村組様新入社員研修「森庄ツアー」



奥村組様新入社員研修「森庄ツアー」
「放置林」木の間隔が狭く、地面に光が届かず、一日中暗い

奥村組様新入社員研修「森庄ツアー」
森庄銘木が「山守」として管理する100年生の杉林。明るく、生物多様性も豊か


森庄銘木では、土壁天然乾燥倉庫を見学し、木材が自然の力でゆっくりと乾燥される様子を学びました。また、伝統技術である「杉皮槍鉋(やりがんな)」を実際に体験し、職人の手仕事によって素材の価値が高められることを実感しました。木を無駄なく活用する知恵や技術に触れながら、森林資源を未来へ繋ぐものづくりの考え方について理解を深めました。


奥村組様新入社員研修「森庄ツアー」
「土壁天然乾燥倉庫」木材の一般的な高温乾燥と天然乾燥の違いについて学ぶ
奥村組様新入社員研修「森庄ツアー」
一枚一枚異なる素材を手仕事で仕上げる技術を体感

奥村組様新入社員研修「森庄ツアー」
飛鳥時代から伝わる伝統工具「槍鉋(やりがんな)」




森づくりと建築はつながっている

農と学びの共創拠点 宇陀イノベーションセンター VUTAIでは、実際に木造建築の中に入ってその気持ちよさを体感しました。木の香りや温もり、やわらかな空気感を感じながら、木材が人の心や暮らしに与える価値についてゆっくり考える時間となりました。


奥村組様新入社員研修「森庄ツアー」
VUTAI 広間で一日のまとめ
奥村組様新入社員研修「森庄ツアー」
未来の自分と森に向けてのメッセージ
奥村組様新入社員研修「森庄ツアー」
皆さまの思いが集まり、ひとつのツリーになりました

今回の研修では、単に木材や林業の知識を学ぶだけでなく、

「建築と森林は一つの循環の中にある」という視点を共有しました。

日本の国土の約67%は森林ですが、その森林を支える林業従事者は就業人口の約0.06%しかいません。一方、建設業は就業人口の約7%(林業の100倍以上)が携わる産業であり、社会基盤を支える重要な役割を担っています。


建築をつくることと、森を育てること。


一見離れているように見える両者ですが、木材を通じて深く結びついています。




参加者の皆さまの声


研修後のアンケートでは、木材や森林に対する驚きや感動、

そして自身の仕事とのつながりを実感する声が多く寄せられました。

「現在の木材は過去の人が植えたもの。自分たちは未来のために森をつくるという言葉が印象に残った」

「木材の価格が思ったより安く驚いた。林業の現状について考えるきっかけになった」

「建築に関わる者として、木材の理解と利用促進が大切だと感じた」

「木の香りや木造空間の居心地の良さに直接触れることができ、木がもっと好きになった」

「良い木材は、良い森林から生まれるということがよく理解できた」

また、

「森を主題にした事業を考えてみたい」

「木造建築や木材利用についてもっと学びたい」

といった声もあり、建築と森林のつながりについて深く考える機会となったことがうかがえました。


今回のフィールドツアーが、新入社員の皆様にとって、建築の源流にある森林や木材への理解を深めるとともに、ご自身の仕事が未来の社会や環境とどのようにつながっているのかを考えるきっかけとなれば幸いです。



おわりに

ご参加いただいた奥村組の皆さま、受け入れにご協力いただいた吉田製材株式会社様、奈良県銘木協同組合様、桜井木材市場様、誠にありがとうございました。

森庄銘木産業株式会社では、今後も「森と暮らしをつなぐ」をテーマに、企業研修やフィールドワークを通じて、森林と建築、そして未来を担う人づくりに取り組んでまいります。


森庄銘木産業株式会社





 
 
 

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